ヴェロン會はフランスのヴェロン村にある三岸節子のアトリエに集った画家たちによって結成されたグループですが、2017年の夏、そのヴェロン村で展覧会が開かれました。
2017年8月19日(土)ー8月30日(土) Salle des fêtes(ヴェロン村ホール)
2017年8月19日より30日まで「ヴェロン會」展が、フランスのヴェロン村で開催されました。
ヴェロン會が発足した三岸のアトリエは、ジェルマンブドー通り( Rue Germain Bedeau )にあり、その通りの大集会場( Salle des fêtes )が展示会場に様変わりしました。展示用の全ての壁面の制作は、@L’AGENCEURという友人の会社が全て無償でデザイン、制作そして設置をして頂きました。代表のフィリップ氏に感謝です。
出来上がった展示会場は、用意されていた60点余りの作品が足りるか心配になる様な広さです。展示は皆で参加し、数時間かけて完成しました。會の説明用のVTRも、無料配布の日本から持ち込んだパンフレットも設置致し、後は翌日のオープニングを待つだけとなりました。ヴェロン村の人口は2000人くらい。そんな田舎で、ましてヴァカンスシーズンに展覧会を開催して、本当に人が来るのだろうかと少し心配しました。
8月19日の10時に開館となりました。朝から関係者が会場の様子を見に来られました。ヴェルニサージュ(初日パーティー)は17時より開催となり。助役さん(ジャンピエール氏)より地元新聞社とラジオ局が取材に来られると報告が入りました。そうこうしているうちに会場が入場者で埋まっていき、気が付くと作品が見えなくなるほどになっていました。そろそろお時間と言うことで、村長のパスカール・ムロー氏の挨拶が始まり、次に私三岸太郎、そして今年度の招待作家である笠井誠一氏。最後は、少しだけフランス語が出来ますと冗談まじりにアルノー氏が挨拶をしました。全ての挨拶が終了し、ヴェロン村の振る舞いによるシャンパンパーティーが始まりました。大きな会場内は沢山の人で埋め尽くされました。多くの来場者は、作品を見ながら私の所に近寄って来て絵について質問をされます。広い会場内を走り回り、地元ラジオ局の会場内での収録と新聞社のインタビューにも答え大忙しとなりました。来場者の中には、作品を購入したいという方が何人もいらっしゃり、初日に13作品が売却となりました。(最終売却点数は20点以上でした)。
展覧会初日の19日の新聞には、助役さんがポスターを持った写真で一面を飾り。22日の新聞には山田真二氏が大きく紹介されています。ラジオでも出演させて頂き、山田真二氏とアルノー氏がヴェロン會について話させて頂きました。この度、色々なメディアによる宣伝もあり、県外の遠方より展覧会を見に来て下さった方々もいらっしゃいました。入場者数の結果は、初日は150名余り。その翌日は100名余り。その後は一日平均60名に入場頂きました。12日間合計で約850名となりました。
ヴェロン會 in ヴェロン2017、大成功と相なりました。
町から今後は2~3年おきで展覧会を開催して欲しいとの要望もあり、今後そのペースで展覧会をやっていければと考えております。次回にはもっと広報を充実し、會を周知させていく事を考えております。ヴェロン會の内容であればもっとメディアにアピール出来ると、村長はじめヴェロン村議会の方々が自信を持って言って下さいました。
ヴェロン會は少しずつ前進しています。今後、実現しきたい事はたくさんあります。ヴェロン村での話し合いで、三岸節子記念美術館 のある愛知県一宮市との芸術的姉妹都市計画。交換留学生制度。など色々あります。自分自身がそれらの懸け橋になれれば良いと思っております。
三岸太郎 Taro MIGISHI
広い会場の中には、この展示のためのパーティションが作られました。
レセプションで挨拶する笠井誠一氏、三岸太郎氏、ヴェロンのパスカール・ムロー村長。
初日のオープニングパーティーには大勢の人が参加してくれました。
ヴェロン會同人11人にゲスト10名を加え、総計21人による展覧会になりました。
自分たちの地元が描かれた作品群。ヴェロンの人たちにはどう映るのでしょうか。
バラ色の服の女性はヴェロン村の村長パスカール・ムローさんです。
地元紙「L’Yonne」に掲載されました。写真は同人の山田真二さんとその作品。
地元の季刊誌【veron et ses hameaux】にも三岸太郎氏とヴェロンのパスカール・ムロー村長の挨拶文が掲載されています。
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