ヴェロン會について
ヴェロン會 VERON-KAIとは、フランス・ブルゴーニュ地方ヴェロン村の三岸節子アトリエで滞在・制作したという共通点をもつ美術家たちの集まりです。
パリから南へ130キロ。ブルゴーニュ地方のヴェロン村に、文化功労者・三岸節子(1905−1999)と息子・黄太郎(1930−2009)のアトリエがあります。
二人の画家が、南仏から移ってきたのが1974年。客人が訪れることもない静かな場所は、絵に集中するには理想の環境でした。二人はそこに家族と共に約15年間暮らし、周囲の自然に触れ、制作に没頭しました。
二人は既に亡くなりましたが、15世紀頃に建てられたといわれるヴェロンの家は、改築を経たとはいえ、主を失った後もそのまま生き続けています。近年、そこに画家たちが滞在して絵画制作を続けています。メンバーたちは現地の食事をし、水を飲み、風土に染まり、物を見る力を鍛え、その全てを体感し、絵画制作への道標とします。
「ヴェロン會」はその成果を問う場として2013年に結成。現在は17名の同人と、1名の招待作家によって、毎年の高輪画廊での発表と隔年の一宮市三岸節子記念美術館での展示、そしてヴェロン村での展覧会を軸に活動を続けています。
【Qu’est-ce que l’association VERON-KAI?】
À 130 kilomètres au sud de paris, se situe l’atelier de Setsuko Migishi(1905-1999) et de son fils Kotaro (1930-2009) dans le village de Véron en bourgogne.
Ayant quitté le sud de la france en 1974, ils s’y sont installés en quête de tranquillité pour se concentrer uniquement sur leurs peintures respectives. Ils y vécurent en famille pendant 15 ans travaillant quotidiennement dans cette nature environnante. Ils sont aujourd’hui décédés. La maison où ils vécurent datent du xvème siècle. Cette dernière ayant survécue aux différents propriétaires, elle aura subi bon nombre de rénovations.
VERON-KAI a été créé en 2013. Une première exposition collective a eu lieu à Véron en 2017. Une deuxième est prévue en août 2023.
Depuis quelques années, des peintres viennent du Japon dans le but de créer et peindre des tableaux durant leurs séjours. Pendant plusieurs semaines, ils partagent leurs temps entre la peinture et les rencontres avec la population locale. Ces échanges et expériences sont devenus bénéfiques pour les guider dans leurs travaux d’artistes.
Actuellement, 17 membres plus un artiste invité d’honneur, exposent régulièrement une fois par an à la galerie Takanawa à Tokyo et tous les deux ans au musée commémoratif Setsuko Migishi dans la ville d’Ichinomiya près de Nagoya.
ヴェロン會の年譜
2014年 | 11月 12月 |
第1回ヴェロン會 一宮市三岸節子記念美術館 ヴェロン會2014 高輪画廊 |
赤塚一三 蛯子真理央 大橋みやこ 熊崎尚樹 傍島幹司 田口貴久 栁瀬雅夫 山田真二 三岸節子 三岸黄太郎 |
2015年 | 12月 | ヴェロン會2015 高輪画廊 | 【新招待作家】 赤堀尚 【新同人】 嶋村有里子 |
2016年 | 12月 | ヴェロン會2016 高輪画廊 | |
2017年 | 3月 8月 12月 |
第2回ヴェロン會 一宮市三岸節子記念美術館 Exposition VERON-KAI ヴェロン村ホール ヴェロン會2017 高輪画廊 |
【新招待作家】笠井誠一 【新同人】江森郁美 小林真由子 |
2018年 |
12月 12月 |
第3回ヴェロン會 一宮市三岸節子記念美術館 ヴェロン會2018 高輪画廊 |
【新同人】アルノー 稲熊兼 宮本英明 |
2019年 | 12月 | ヴェロン會2019 高輪画廊 | 【新招待作家】入江観 【新同人】土井久幸 |
2020年 | 12月 | ヴェロン會2020 高輪画廊 | |
2021年 | 11月 12月 |
第4回ヴェロン會 一宮市三岸節子記念美術館 ヴェロン會2021 高輪画廊 |
|
2022年 | 12月 | ヴェロン會2022 高輪画廊 | 【新同人】稲垣草児 井上樹里 |
2023年 | 8月 12月 |
VERON-KAI2023 ヴェロン村ホール ヴェロン會2023 高輪画廊 |
【新招待作家】佐野ぬい |
2024年 | 3月 | 第5回ヴェロン會 一宮市三岸節子記念美術館 |
ヴェロン會同人
赤塚一三 アルノー 稲垣草児 稲熊兼 井上樹里 蛯子真理央 江森郁美 熊崎尚樹 小林真由子 嶋村有里子 傍島幹司 田口貴久 土井久幸 宮本英明 栁瀬雅夫 山田真二 |
詳しくはヴェロン會同人のページをご覧ください。
ヴェロン村とは
ヴェロン(Véron)はフランス東部、ブルゴーニュ地域圏ヨンヌ県に位置する、人口約2000人の村。
村の象徴、サン=ゴルゴン=エ=サン=ドロテ教会(1606年建立)。
ヴェロン村から一宮市への友好の証
2018(平成30)年4月9日、ヴェロンから助役のアニータ・コラ氏が一宮市三岸節子記念美術館を訪れ、芸術を通じた友好都市交流の第一歩にと、この記念メダルを贈呈いただきました。 メダルには、周囲を流れるヨンヌ川に棲息する魚をあしらった、ヴェロンの紋章が刻まれています。
(左から)一宮市教育文化部長、三岸太郎氏 (節子の孫)、アニータ・コラ助役
ヴェロン村の紋章。ヨンヌ川に棲息する魚【Vairon】がモチーフのようです。